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大事故を起こした福島第一原子力発電所で勤務していた頃、原子力発電関係の書物はいずれをとってもその安全性の根拠にラスムッセン報告を取り上げていた。この報告によると、原発事故のおきる確率は1プラントあたり1年間に10億分の1で、(神話でなく科学的に)心配するような事故が起きることはないとのことだった。 この書物はMITを中心とする科学者たちがまとめた、ラスムッセン報告に対する科学的な批判論文であり、1977年に公表された。日本では2年後に翻訳が出版されたが、電力会社も通商産業省も黙殺したようで、その後も原発推進は精力的に行われた。現在古書市場にほとんど見られないことから、発行当時に買い占めがあったのかもしれない。
THE RISKS OF NUCLEAR POWER REACTORS UNION
OF CONCERNED SCIENTISTS 原発の安全性への疑問 |