摩訶般若波羅蜜經序品第一
十一、般若波羅蜜を学ぶことの果報を説く
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復次舍利弗。菩薩摩訶薩行般若波羅蜜布施時應如是分別。 |
復た次に舍利弗、菩薩摩訶薩般若波羅蜜を行じ布施する時、應に是の如く分別すべし。 |
| 復次舍利弗。菩薩摩訶薩行般若波羅蜜布施時。以慧方便力故。能具足檀那波羅蜜尸羅波羅蜜羼提波羅蜜毘梨耶波羅蜜禪那波羅蜜般若波羅蜜。 舍利弗白佛言。世尊。菩薩摩訶薩云何布施時。以慧方便力故。具足檀那波羅蜜乃至般若波羅蜜。 |
復た次に舍利弗、菩薩摩訶薩般若波羅蜜を行じ布施する時、慧方便力を以っての故に、能く檀那波羅蜜・尸羅波羅蜜・羼提波羅蜜・毘梨耶波羅蜜・禪那波羅蜜・般若波羅蜜を具足す」 舍利弗佛に白して言わく、「世尊。菩薩摩訶薩云何が布施する時、慧方便力を以っての故に、檀那波羅蜜乃至般若波羅蜜を具足するや」 |
| 佛告舍利弗。 施人受人財物不可得故。能具足檀那波羅蜜。 罪不罪不可得故。具足尸羅波羅蜜。 心不動故。具足羼提波羅蜜。 身心精進不懈怠故。具足毘梨耶波羅蜜。不亂不味故。具足禪那波羅蜜。 知一切法不可得故。具足般若波羅蜜。 |
佛舍利弗に告げさとせり、 「施す人・受くる人・財物不可得の故に能く檀那波羅蜜を具足す。 罪・不罪不可得の故に尸羅波羅蜜を具足す。 心動ぜ不るが故に、羼提波羅蜜を具足す。 身心精進懈怠せ不るが故に、毘梨耶波羅蜜を具足す。 不亂・不味の故に禪那波羅蜜を具足す。 一切法不可得と知るが故に、般若波羅蜜を具足す。 |
| 復次舍利弗。菩薩摩訶薩欲得過去未來現在諸佛功コ當學般若波羅蜜。 復次舍利弗。菩薩摩訶薩欲到有爲無爲法彼岸。當學般若波羅蜜。 菩薩摩訶薩欲知過去未來現在諸法如法相無生際者。當學般若波羅蜜。 |
復た次に舍利弗、菩薩摩訶薩過去・未來・現在の諸佛の功徳を得んと欲せば、當に般若波羅蜜を學ぶべし。 復た次に舍利弗、菩薩摩訶薩有爲・無爲法の彼岸に到らんと欲せば、當に般若波羅蜜を學ぶべし。 菩薩摩訶薩過去・未來・現在の諸法の如〈諸法〉の法相無生際を知らんと欲する者は、當に般若波羅蜜を學ぶべし。 |
| 復次舍利弗。菩薩摩訶薩欲在一切聲聞辟支佛前。 欲給侍諸佛。 欲爲諸佛內眷屬。 欲得大眷屬。 欲得菩薩眷屬。 欲淨報大施。 當學般若波羅蜜。 復次舍利弗。菩薩摩訶薩欲不起慳心破戒心瞋恚心懈怠心亂心癡心者。當學般若波羅蜜。 |
復た次に舍利弗、菩薩摩訶薩一切の聲聞辟支佛の前に在らんと欲し、 諸佛に給侍せんと欲し、 諸佛の內眷屬の爲と欲し、 大眷屬たるを得んと欲し、 菩薩の眷屬たるを得んと欲し、 大施を淨報せんと欲せば、 當に般若波羅蜜を學ぶべし。 復た次に舍利弗、菩薩摩訶薩慳心・破戒心・瞋恚心・懈怠心・亂心・癡心を起さ不らんと欲する者は、當に般若波羅蜜を學ぶべし。 |
| 復次舍利弗。菩薩摩訶薩欲使一切眾生立於布施福處持戒福處修定福處勸導福處。欲令眾生立於財福法福者。當學般若波羅蜜。 復次舍利弗。菩薩摩訶薩欲得五眼當學般若波羅蜜。 |
復た次に舍利弗、菩薩摩訶薩一切眾生を使て布施福處・持戒福處・修定福處・勸導福處に於いて立たしめんと欲し、 眾生を令て財福・法福に於いて立たしめんと欲する者は、 當に般若波羅蜜を學ぶべし。 復た次に舍利弗、菩薩摩訶薩五眼を得んと欲せば、當に般若波羅蜜を學ぶべし。 |
| 何等五眼。 肉眼天眼慧眼法眼佛眼。 菩薩摩訶薩欲以天眼見十方如恒河沙等國土中諸佛。 欲以天耳聞十方諸佛所說法。 欲知諸佛心 當學般若波羅蜜。 |
何等をか五眼とす。 肉眼・天眼・慧眼・法眼・佛眼なり。 菩薩摩訶薩天眼を以って十方如恒河沙等国土中諸佛を見んと欲し、 天耳を以って十方諸佛所眾法を聞かんと欲し、 諸佛の心を知らんと欲せば、 當に般若波羅蜜を學ぶべし。 |
| 欲聞十方諸佛所說法。聞已乃至阿耨多羅三藐三菩提不忘者。當學般若波羅蜜。 復次舍利弗。菩薩摩訶薩欲見過去未來諸佛國土。及見現在十方諸佛國土。當學般若波羅蜜。 |
十方諸佛の所說の法を聞き、聞き已りて乃ち阿耨多羅三藐三菩提に至るまで忘れ不らんと欲する者は、當に般若波羅蜜を學ぶべし。 復た次に舍利弗、菩薩摩訶薩過去・未來の諸佛の國土を見、及び現在の十方諸佛の國土を見んと欲せば、當に般若波羅蜜を學ぶべし。 |
著作 アルキメデスの館