摩訶般若波羅蜜経序品第一
十二、仏法を聞き、説くには般若波羅蜜を学ぶべきことを説く
| 復次舍利弗。菩薩摩訶薩欲聞十方諸佛所說。 十二部經修多羅祇夜受記經伽陀憂陀那因緣經阿波陀那如是語經本生經方廣經未曾有經論議經。 諸聲聞等聞與不聞。盡欲誦受持者。 當學般若波羅蜜。 |
また次に舍利弗。菩薩摩訶薩が十方の諸々の仏の説く、 十二部経『修多羅(スートラ、経)・祇夜(ゲーヤ、偈)・受記経・伽陀(ガーター、諷頌)・憂陀那(ウダーナ、讃嘆)・因縁経・阿波陀那(アワダーナ、譬喩)・如是語経・本生経・方広経・未曾有経・論議経』を聞こうと思い、 諸々の声聞等が聞こうが聞くまいが、誦しつくして受持しようと思うなら、 まさに般若波羅蜜を学ぶべきである。 |
| 十方如恒河沙等世界中。諸佛所說法 已說今說當說。聞已 欲一切信持自行亦爲他人說。 當學般若波羅蜜。 |
十方のガンジス川の沙の数ほどもある世界の中の諸々の仏の説く法を、すでに説き今説きまさに説くのを聞きおわって、 一切を信持し自ら行じ、また他人のために説こうと思うなら、 まさに般若波羅蜜を学ぶべきである。 |
| 復次舍利弗。菩薩摩訶薩過去諸佛已說。 未來諸佛當說。欲聞 聞已自利亦利他人。 當學般若波羅蜜。 |
また次に舍利弗。菩薩摩訶薩が過去の諸々の仏がすでに説き、 未来の諸々の仏がまさに説くのを聞き、 聞き終わって自らを利しまた他人を利そうと思うなら、 まさに般若波羅蜜を学ぶべきである。 |
| 十方如恒河沙等諸世界中間闇處。 日月所不照處。 欲持光明普照者。 當學般若波羅蜜。 |
十方のガンジス川の沙の数ほどもある諸々の世界の中の世間の暗いところ、 日月の照らさないところを、 光明を持ってあまねく照らそうと思うものは、 まさに般若波羅蜜を学ぶべきである。 |
| 十方如恒河沙等世界中。無有佛名法名僧名。欲使一切眾生皆得正見聞三寶名者。當學般若波羅蜜。 | 十方のガンジス川の沙の数ほどもある世界の中の仏という名称・法という名称・教団という名称を有しない〈ところで〉、一切の衆生皆に正見を得させ、三宝の名称を聞かそうと思うものは、まさに般若波羅蜜を学ぶべきである。 |