摩訶般若波羅蜜経奉鉢品第二
二、菩薩摩訶薩の般若波羅蜜行のあらましを説く
| 舍利弗白佛言。
菩薩摩訶薩云何應行般若波羅蜜。 佛告舍利弗。 菩薩摩訶薩行般若波羅蜜時。 不見菩薩不見菩薩文字。不見般若波羅蜜 亦不見我行般若波羅蜜。亦不見我不行般若波羅蜜。 |
舎利弗は仏に申し上げた。 「菩薩摩訶薩にとって、どんなことがまさに般若波羅蜜を行ずるということなのでしょうか」 仏は舎利弗に次のように説いた。 「菩薩摩訶薩が般若波羅蜜を行ずる時には、 菩薩を見ず、菩薩という文字を見ず、般若波羅蜜を見ず、また自らが般若波羅蜜を行ずるのを見ない。また自らが般若波羅蜜を行じないのをも見ないのである。 |
| 何以故。 菩薩菩薩文字性空。 空中無色無受想行識。 離色亦無空。離受想行識亦無空。 色即是空。空即是色。受想行識即是空。空即是識。 |
なぜであろうか。 |
| 何以故。 舍利弗。但有名称文字故謂爲菩提。 但有名称文字故謂爲菩薩。 但有名称文字故謂爲空。 所以者何。 諸法實性。無生無滅無垢無淨 故。菩薩摩訶薩如是行。亦不見生亦不見滅。亦不見垢亦不見淨。 |
なぜであろうか。 舎利弗よ。ただ名称があるがゆえに、覚りというのである。 ただ名称があるがゆえに、菩薩というのである。 ただ名称があるがゆえに、空というのである。 理由は何であろうか。 諸々の事物の真実の本性は、生ずるということもなく、滅びるということもなく、垢ついていることもなく、浄いこともない。 だから菩薩摩訶薩は、また生を見ず、また滅を見ず、また垢を見ず、また浄を見ないように行ずるのである。 |
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何以故。 |
なぜであろうか。 |
著作 アルキメデスの館